南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-93)(私家版)

6、領受と捨具行;色塵が眼根を衝撃する時、一個の識、その名を五門転向というものを生起させる。

五門転向心は、色所縁に向けて転向するが、それはちょうど、これは何であるか、とみている状態であると言える。

心は、生・滅、生・滅するものである故に、五門転向心もまた生起するや否や滅する。

その後に、眼識が生起する。眼識は、(ものが)見えた状態であるが、しかし、それがどの様な色彩であるかは、(まだ)分からない。

眼識は生起して、また滅し去る。その後に、領受と捨具行の心が生起して、その色所縁を領受する。我々が心路過程の章節を読むとき、更に明確になるが、今の所は、大略、この様に説明する。

(3-94につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>