翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-93)(私家版)
6、領受と捨具行;色塵が眼根を衝撃する時、一個の識、その名を五門転向というものを生起させる。
五門転向心は、色所縁に向けて転向するが、それはちょうど、これは何であるか、とみている状態であると言える。
心は、生・滅、生・滅するものである故に、五門転向心もまた生起するや否や滅する。
その後に、眼識が生起する。眼識は、(ものが)見えた状態であるが、しかし、それがどの様な色彩であるかは、(まだ)分からない。
眼識は生起して、また滅し去る。その後に、領受と捨具行の心が生起して、その色所縁を領受する。我々が心路過程の章節を読むとき、更に明確になるが、今の所は、大略、この様に説明する。
(3-94につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>