如何にして意門心路を識別するか
欲界心路を識別する為には、あなたは意門心路から始めなければならない。というのも、その中の心識の種類が、比較的少ないが故に。あなたは、一個の善なる意門心路から、着手することができる。
欲界善意門心路は、三個の、順序に従って生起する心によって構成されている:
1)一個の意門転向心(manodvārāvajjana):12個の名法。
2)7個の速行心(javanacitta):善心であるが故に、その名法の数は、32/33/34/35;しかし、もし不善心であれば、16/18/19/20/21/22である。
3)二個の彼所縁心(tadārammṇacitta):名法の数は、34/33/32/12/11である。
まず先に、あなたは有分(意門)を識別し、その後に、目の中の一粒の色聚を取り上げて、眼浄色(cakkupasāda)を識別する。
それがあなたの有分に顕現する時、あなたは如理作意でもって、それを以下の様に認知する:
「これは眼浄色である」
「これは色法である」
「これは無常である」
「これは苦である」
「これは無我である」または
「これは不浄である」
この様にすれば、欲界意門心路は生起する。
次に、当該の意門心路の中の、異なる心識の各種の名法を識別する。方法は、禅定意門心路の識別と同じである;
識、受または触などの、最も顕著なものから開始し、その後に、一回ごとに、一個の名法を追加していく;
先に一個識別し、次に一個加える。この様にすれば、二個の名法を識別することができる;
次に一個加える。この様にすれば、三個識別することができる;
次に一個加える。この様にすれば、四個識別することができる・・・。
あなたが欲界善意門心路の中の、一つひとつの心識の、34、33、または32個の名法すべてを見ることができるまで、修習する。
あなたは、満足するまで、この様に反復して識別しなければならない。
あなたは、色業処(rūpakammaṭṭhāna)を修行している時、一つひとつの種類の色法によって生起する所の意門心路<注278>を観察しなければならない。