<中国語原文P 270の続き
(<菩提樹文庫>管理人様へ)>
この後、一連の有分心が生じ、その後に、前に述べた三種類の意門心路心が発生する。
1)一個の意門転向心。
2)7個の速行心。
3)二個の彼所縁心。これらの心路(眼門心路及びその後に続いて生起する所の、同一の対象を取る意門心路)の中の、一つひとつ心識の中の、異なる名法を識別するために、あなたは、以前に実践したのと同じ様に、識別、受または触等の、最も顕著なものから(識別を)開始し<注280>、次に、前に実践したのと同じ様に、一回に一個、追加していく、一つひとつの心識の中の、異なるすべての名色法を見ることができるまで。
眼門心路を識別したのと同じ様に、次には、耳、鼻、舌、身体という、この四門の心路を識別する。
この段階において、あなたはすでに、善心に相応する名法を識別する能力を擁する様になったので、今は、不善心相応の名法を識別する必要がある。
この点を実践する為には、あなたは、善心を識別した時と同じ所縁を取ればよいだけである、が、しかし、これに代って、不如理作意を取れば、よい、という事である。
上記は、簡略な説明に過ぎないが、しかし、ここにおいて挙げた例は、少なくとも、あなたが、内在の名法を識別する時に渉及する内容を理解する為には、充分である(と考える)。
以下に総括する。
ここにおいて、あなたは、すでに、名法を識別する為の、前三段階を完成させた:
1)あなたはすでに、内在において生起する所の、すべての種類の心(citta)を識別した<注281>
2)あなたはすでに、すべての種類の心の中の、一つひとつの名法(nāma-dhammā)を識別した。
3)あなたはすでに、心の発生順序、すなわち、六門心路において生起する所の心路(vīthi)を識別した。
前に述べた通り、名法を識別するには、いまだ、四個の段階が残っている。それはすなわち、外在する名法の識別である。