翻訳『親知実見』#37-13
如何にして外在の名法を識別するか
外在の名法を識別したいのであれば、あなたは先に、外在の色法の識別から始めなければならない。
先に内外の色法を識別する
先に、内在の四界の識別から開始する。
その後に、あなたが着ている衣服の四界を識別する。
あなたは、衣服が分解されて色聚になるのを見るであろうし、その上、あなたは、一粒一粒の色聚の中の八種類の色法を見ることができるであろう。
それらは、時節生食素8法聚(utuja ojaṭṭhamaka kalāpa)であり、色聚の中の時節によって生じたものである。<注282>
あなたは、内在するものと、外在するものの色法を、交代しながら、三度または四度識別しなければならない。その後に、禅定の光の助けを借りて、もう少し遠い所にある色法を識別する。
例えば、床など。
あなたは、そこにおいて、一粒一粒の色聚の中の8種類の色法を識別することができるであろうから、その後の、再度、内外を交替しながら、三度または四度、識別する。
この種の方法を用いて、徐々に範囲を広げていき、あなたが坐禅している建物の色法、周囲の区域の色法、樹木を含む、その他の建築物の色法等など、あなたが、外部のすべての無生物の色法を識別できるまで実践する。
識別の時、あなたは、無生物の物体の中に、心識と共存する色法(浄色など)があることを発見するであろう。
それらは、樹木、建築物などの中にいる昆虫と、その他の小動物である。
すでに、外部のすべての無生物の色法を識別した後、引き続き、その他の有情生命の色法を識別する。すなわち、心識と共存する所(saviññāṇaka)の外在の色法である。
あなたは、それらの色法を識別しなければならない。
そして、それらは男性でもなく、女性でもなく、人または有情でもなく、ただの色法に過ぎない、ということを理解しなければならない。
童子に、外在のすべての色法を、一緒に識別し、その後に、内在と外在するすべての、異なる種類の色法を識別する。
この様な実践ができるためには、あなたは、先に、己自身の目の中の六種類の基本的な色聚<注283>を観察し、その後の、外在する、その他の衆生の目の中の六種類の基本的色聚を観察しなければならない。
前に、色法の分析をしたのと同じ様に、54種類の色法を識別するが、しかし、今は、内在と外在の両者を識別しなければならない。<注284>。
また、同様に、この様な方法でもって、その他の五種類の感官及びその他の種類の色法もまた、識別しなければならない。