如何にして過去世を識別するか
過去を識別する為に、あなたは、先に、蝋燭、花またはお香仏塔または仏像に供養し、かつ、生まれ変わりに関する願いを発する。例えば、比庫、尼僧、男性、女性、天人など。
その後、あなたは、坐禅して、光が明瞭(明亮)で、燦然と光輝く様になるまで、第四禅に入らなければならない。
次に、繰り返し、内在と外在の名色法(nāmarūpa)を識別する。
この実践は非常に重要なものである。というのも、外在の名色法を識別できないのであれば、あなたが過去の名色法を識別しようとする時、非常に大きな困難に出会うが故に。
実は、過去の名色法の識別と、外在する名色法の識別は、非常に類似しているのである。
次に、あなたは、仏塔または仏像に供養した時に生起した所の、名色法を、外在の所縁を識別するのと同じ様に、識別しなければならない。。この様に実践する時、あなたが供養している時の、己自身の影像が出現するので、あなたはその映像の中の四界を識別しなければならない。
当該の四界を色聚に分解した時、六門の中の、すべての異なる種類の色法を識別する、特に心処の54種類の色法を<注311>。
次に、あなたは、有分心及びその間に生起する所の、多くの意門心路を識別する。
あなたは、この多くの意門心路の中において、繰り返し探す・・・煩悩輪転(kilesavaṭṭa)に属する意門心路(一つひとつの速行心識刹那の中には20個の名法がある)、及び業輪転(kammavaṭṭa)の意門心路(manodvāra vīthi)(一つひとつの速行心識刹那の中には、34個の名法がある)が見つかるまで、探すのである。
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>
。