翻訳『親知実見』#41-2
第五法
縁起の三輪転
縁起(paṭiccasamuppāda)は、12支<注309>を含む。
それらは、三輪転(vaṭṭa)に分けることができる。
それは、二個の因転輪(五因)と一個の果転輪(五果)<注310>である:
1)煩悩輪転(kilesavaṭṭa):
ⅰ)無明(avijjā)
ⅱ)愛(taṇhā)
ⅲ)取(upādāna)
2)業輪転(kammavaṭṭa):
ⅰ)行(saṅkhārā)
ⅱ)業有(kammabhava)
3)果報輪転(vipākavaṭṭa)
ⅰ)識(viññāṇa)
ⅱ)名色(nāmarūpa)
ⅲ)六処(salāyatana)
ⅳ)触(phassa)
ⅴ)受(vedanā)
煩悩輪転とは、業輪転の因であり、業輪転は、果報輪転ーー生、老と死(第11支と第12支)ーーの因である。
縁起の識別は、この三輪転の因果関係を透視することであり、過去を識別することから開始する。
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>