南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#41-2

第五法

縁起の三輪転

縁起(paṭiccasamuppāda)は、12支<注309>を含む。

それらは、三輪転(vaṭṭa)に分けることができる。

それは、二個の因転輪(五因)と一個の果転輪(五果)<注310>である:

1)煩悩輪転(kilesavaṭṭa):

ⅰ)無明(avijjā)

ⅱ)愛(taṇhā)

ⅲ)取(upādāna)

2)業輪転(kammavaṭṭa):

ⅰ)行(saṅkhārā)

ⅱ)業有(kammabhava)

3)果報輪転(vipākavaṭṭa)

ⅰ)識(viññāṇa)

ⅱ)名色(nāmarūpa

ⅲ)六処(salāyatana)

ⅳ)触(phassa)

ⅴ)受(vedanā)

煩悩輪転とは、業輪転の因であり、業輪転は、果報輪転ーー生、老と死(第11支と第12支)ーーの因である。

縁起の識別は、この三輪転の因果関係を透視することであり、過去を識別することから開始する。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>