Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#45-3

次の一種類で、観照しなければならないのは、名法の無常・苦・無我である。

先に、識別を(開始)する前に、先ほど識別していた所の、六門中の、すべての名法を識別する、すなわち、一つひとつの門毎の心路(vīthi)の中の、一つひとつの心識刹那の中の、心と、相応する心所、及び、各々の心路の間に生起する所の、有分心を識別するのである。

観照の順序は、色法と同様である。

この二類(現在の六門の名色法)を観照し終えたならば、今、あなたは、(以前に)すでに識別したことのある、結生心から死亡心までの間の、今生の名色法の無常・苦・無我を観照しなければならない。

あなたは、再度、三相を観照する。一度に一個、何度も繰り返し、内観と外観を実践する。

今生を観照し終えたならば、あなたは、縁起を識別していた時に識別していたのと同じ様に、過去、現在、未来の三世の無常・苦・無我を観照する。

 

ここにおいて、あなたは、すでに識別したことのある、過去、現在、未来の三世のすべての名色法の三相を観照しなければならない。一回につき一個、内観外観、繰り返し実践する。

次に、あなたは、縁起第一法<注359>に基づいて、過去、現在、未来の諸々の縁起支の無常・苦・無我を観照しなければならない。一回につき一個、繰り返し、内観外観を実践すること。

この段階において、あなたは、あなたが非常に快速に更に高度な観智を育成しており、順序に従って、阿羅漢まで証悟せんとする事を発見するかも知れない。

もし不可能であるならば、他に幾種類の練習方法が、あなたの観智を増強することができる(に違いない)。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>