南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#45-8

2)非色第二法は、色七法の一つひとつの法における、名法の無常・苦・無我を観照する。これは、あなたが再度、色七法の一つひとつの色法を無常として観照した後、次に、引き続いて、その後に生起する所の観の修習心でもって、その前の観の修習心自体の無常・苦・無我を観照する、という事を意味する。これらの色法を苦及び無我として観照する方法は、前に述べたのと同じである。

3)非色第三法は、再度、色七法の一つひとつの名法を無常・苦・無我として観照するものの、しかし、連続して四回、観照しなければならない。

これは、あなたが、再度、色七法の一つひとつの色法を無常であると、観照した後、二番目の観の修習心でもって、一番目の観の修習心を、無常・苦・無我を観照し、次に、三番目の心でもって、二番目の心を観照する・・・五番目の観の修習心でもって、四番目の観の修習心の無常・苦・無我を観照することを意味する。

これら色法の苦及び無我を観照する方法は、上に述べたものと同じである。

4)非色第四法は、前のものと同じであるが、しかし、継続して、11番目の観の修習心でもって、10番目の観の修習心の無常・苦・無我を観照するものである。

5)非色第五法は、名法の無常・苦・無我を観照して、邪見(diṭṭhi)取り除くものである。

ここにおいて、あなたが観照するのは、色七法(を観照する所)の、観の修習心である。

その後、ひとたび、無常想と苦想が強くて力のあるものに変化したならば、無我想を強化しなければならない。

する。

6)非色第六法は、名法の無常・苦・無我を観照して、我慢(māna=慢心)を取り除くものである。

あなたは、再度、色七法の観の修習心を観照する。その後、ひとたび、苦想と無我想が強くて力のあるものに変化した時、無常想を強化しなければならない。

苦想と無我想の支援の下、強化された無常想は、我慢(慢心)を取り除くことができる。

7)非色七法は、名法の無常・苦・無我を観照して、欲(nikanti)を取り除くものである。

あなたは、再度、色七法の観の修習心を観照する。その後に、ひとたび、無常想と無我想が強くて力のあるものに変化したならば、苦想を強化しなければならない。

無常想と無我想の支援の下、強化された苦想は、欲を取り除くことができる。

以上が、非色七法である。

もし、過去、現在、未来及び内外の名色法に対して、これらの練習を完成させることできるならば、それは最も良いことである。勿論、これらの練習が、絶対に必要である、という訳ではないが。

この練習を完成させた後、名色法は、あなたにとって、非常に明晰なものになる。

今、すでに、如何にして、諸々の行を分類しながら、観智を育成するかについての説明を終えた。

次に、我々は、如何にして生滅智を育成するか、について解説する。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>