翻訳『親知実見』#45-4
如何にして観智を強化するか
40行相
一番目の練習は、40行相随観法(cattārīsākāra anupassanā)<注360>であり、過去、現在、未来の内外名法の無常・苦・無我を観照する。
それらは、みな、パーリ語では、”to”の語尾で終わっている為、我々は、40の”to”と呼んでいる。
無常想は10:
1)無常(aniccato)
2)毀(palokato)
3)動(calato)
4)壊(pabhaṅguto)
5)不恒(addhuvato)
6)変易法(vipariṇāmadhammato)
7)不実(asārakato)
8)無有(vibhavato)
9)死法(maraṇadhammato)
10)有為(saṅkhatato)。
苦想は25:
1)苦(dukkhato)。2)病(rogato)。3)悪(aghato)
4)出来物(gaṇdato)。5)箭(sallato)。
6)疾(ābādhato)。
7)禍(upaddavato)。8)怖畏(bhayato)
9)難(ītito)
10)災患・災難(upasaggato)11)非保護所(atāṇato)
12)非非難所(aleṇato)
13)非帰依処(asaraṇato)
14)殺戮者(vadhakato)
15)悪の根(aghamūlato)
16)患(ādīnavato)
17)有漏(sāsavato)
18)魔食(mārāmisto)
19)生法(jātidhammato)
20)老法(jarādhammato)
21)病法(byādhidhammato)
22)愁法(sokadhammato)
23)悲法(paridevadhammato)
24)悩法(upayāsadhammato)
25)雑染法(saṃkilesikadhammato)。
無我相は5:
1)無我(anattato)
2)空(suññato)
3)敵(parato)
4)無(rittato)
5)虚(tuccato)。
40の”to”を用いて、過去、現在、未来の内外の名色法を観照する時、有る種の人々の観智は、阿羅漢を証悟することができる程、向上する。
もし、不可能である場合、色七法(rūpasattaka)と、非色七法(arūpasattaka)<注361>を練習することもできる。