南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#45-4

如何にして観智を強化するか

40行相

一番目の練習は、40行相随観法(cattārīsākāra anupassanā)<注360>であり、過去、現在、未来の内外名法の無常・苦・無我を観照する。

それらは、みな、パーリ語では、”to”の語尾で終わっている為、我々は、40の”to”と呼んでいる。

無常想は10:

1)無常(aniccato)

2)毀(palokato)

3)動(calato)

4)壊(pabhaṅguto)

5)不恒(addhuvato)

6)変易法(vipariṇāmadhammato)

7)不実(asārakato)

8)無有(vibhavato)

9)死法(maraṇadhammato)

10)有為(saṅkhatato)。

苦想は25:

1)苦(dukkhato)。2)病(rogato)。3)悪(aghato)

4)出来物(gaṇdato)。5)箭(sallato)。

6)疾(ābādhato)。

7)禍(upaddavato)。8)怖畏(bhayato)

9)難(ītito)

10)災患・災難(upasaggato)11)非保護所(atāṇato)

12)非非難所(aleṇato)

13)非帰依処(asaraṇato)

14)殺戮者(vadhakato)

15)悪の根(aghamūlato)

16)患(ādīnavato)

17)有漏(sāsavato)

18)魔食(mārāmisto)

19)生法(jātidhammato)

20)老法(jarādhammato)

21)病法(byādhidhammato)

22)愁法(sokadhammato)

23)悲法(paridevadhammato)

24)悩法(upayāsadhammato)

25)雑染法(saṃkilesikadhammato)。

無我相は5:

1)無我(anattato)

2)空(suññato)

3)敵(parato)

4)無(rittato)

5)虚(tuccato)。

40の”to”を用いて、過去、現在、未来の内外の名色法を観照する時、有る種の人々の観智は、阿羅漢を証悟することができる程、向上する。

もし、不可能である場合、色七法(rūpasattaka)と、非色七法(arūpasattaka)<注361>を練習することもできる。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>