Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(2-11)

■観智の育成

《アビダンマ論》 の最終的な意義、すなわち、我々が最終的に到達せんとする目標は、すなわち観智の育成、輪廻からの解脱、四聖諦の徹底的見(己自身で実見する事)、である。

我々が「毘婆舎那」(vipassana<ママ>。以下同様)を修する時の目標または所縁は、五蘊(経蔵の中においては、五蘊と言い、論蔵の中においては名色と言うが、共に同じ意味である)、または身受心法四念処と言う。

vipassana の意味は:

「色々な角度から、名色の無常・苦・無我を観照する事。」

名色の無常・苦・無我を観照する為には、まず先に、名色とは何であるか、を理解しなければならない。

そうでないならば、名色の無常・苦・無我を観照する事は出来ない。

そして、《アビダンマ論》 において検討する内容は、とりもなおさず、この名色または五蘊法であり、それは、我々が到達せんとしている所の、目標の一でもあるのである。

(2-12につづく)

★句読点は中国語原文を優先尊重。

<願以此功徳、早日証得涅槃楽>

    <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

     Paññādhika Sayalay 般若精舎>