南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

般若の独り言~厨二病

世の中に、厨二病という病があるらしい。

人は、中学二年生の頃になると、

「人間って何だろうか」 とか

「私って何だろうか」 とかいう疑問が、

頭に、または心に、フツフツと湧いてきて、急に哲学書を読んでみたり、学校をさぼったり、親に反抗したりする。

これが厨二病(らしい)。

私の中学時代、どんな風だったかしらん。

私の家族は、台湾が日本の植民地だった時代に、(祖母と父が)台湾から移住してきたので、日本生まれの私は、華僑の子弟が行く、インターナショナル・スクールに通っていました。

それは、小規模な家族的な雰囲気の学校だったので、先生に反抗したり、学校をさぼりたいとか、そういう様な発想はなかったです。

台湾からやって来て、日本語ができないで、苦労している祖母や父に反抗するのも、何だか気が引けて、まぁ、平々凡々に、大人しく、その日その日を送っていた、という感じでしょうか。

私は、子供の時から仏教が好きでしたから、

「私って何だろう」 という疑問より、

「無常・苦・無我って何だろう」 

という疑問の方が大きくて、

「無常・苦・無我さえ分かれば、人生の基本的な疑問は解消するのに」

「何とかして無常・苦・無我を知りたいものだ」

「でも、私の周辺には、無常・苦・無我を説明できる大人はいない。どうしたらいいのか?」

と、悶々としていた訳で、まぁ、これが、私の<厨二病>かもしれません。

 

今は、友達と言えば、60代、70代の彼女たちが、老いて行くご自分の人生を、どの様に位置づけているのか、少しばかり興味があるのですが、しかし、そんなことを問えば、

「えっ、あなた、まだ厨二病を患っているの?!」

と言われれそうです。だから、黙して聞きません(笑)。

 

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay 般若精舎>