世の中に、厨二病という病があるらしい。
人は、中学二年生の頃になると、
「人間って何だろうか」 とか
「私って何だろうか」 とかいう疑問が、
頭に、または心に、フツフツと湧いてきて、急に哲学書を読んでみたり、学校をさぼったり、親に反抗したりする。
これが厨二病(らしい)。
私の中学時代、どんな風だったかしらん。
私の家族は、台湾が日本の植民地だった時代に、(祖母と父が)台湾から移住してきたので、日本生まれの私は、華僑の子弟が行く、インターナショナル・スクールに通っていました。
それは、小規模な家族的な雰囲気の学校だったので、先生に反抗したり、学校をさぼりたいとか、そういう様な発想はなかったです。
台湾からやって来て、日本語ができないで、苦労している祖母や父に反抗するのも、何だか気が引けて、まぁ、平々凡々に、大人しく、その日その日を送っていた、という感じでしょうか。
私は、子供の時から仏教が好きでしたから、
「私って何だろう」 という疑問より、
「無常・苦・無我って何だろう」
という疑問の方が大きくて、
「無常・苦・無我さえ分かれば、人生の基本的な疑問は解消するのに」
「何とかして無常・苦・無我を知りたいものだ」
「でも、私の周辺には、無常・苦・無我を説明できる大人はいない。どうしたらいいのか?」
と、悶々としていた訳で、まぁ、これが、私の<厨二病>かもしれません。
今は、友達と言えば、60代、70代の彼女たちが、老いて行くご自分の人生を、どの様に位置づけているのか、少しばかり興味があるのですが、しかし、そんなことを問えば、
「えっ、あなた、まだ厨二病を患っているの?!」
と言われれそうです。だから、黙して聞きません(笑)。
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay 般若精舎>