南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

とおりすがり様のご指摘(詳細説明)

『親知実見』の、私の翻訳に関しまして、とおりすがり様より、特に大きな誤植、間違いとして、

翻訳を始めた最初の頃には、<阿拉漢> という訳語を採用して、訳されていたものを (『親知実見』中国語原文に、阿羅漢を使わず、阿拉漢を使うと言う、英語or緬甸語→中国語翻訳者グループによる宣言がある為)、 後ろのページになると、<阿羅漢>が出てくる、<阿羅漢>を多用している、というご指摘がありました。

この件に関しまして、とおりすがり様のご指摘の通りです。

最初の頃は<阿拉漢>を入力していたものを、私のPCでは、<あらかん>を入力すると、<阿羅漢>が自動的に先頭に出て来るので、ついつい、それを選んでしまっていたのだと思います(注1)

 

<菩提樹文庫>管理人様には、<菩提樹文庫>PDF版では、<阿拉漢>で統一する様に、校閲をお願する所です。

 

また、パーリ語に入力ミスがあるとのご指摘ですが、これも、菩提樹文庫管理人様に、元原稿に照らし、一つひとつ、チェックして頂く段取りとなっています。

 

ご不便をお掛け致しますが、菩提樹文庫管理人様による校閲後、PDF完成版が <菩提樹文庫>WEB上にUPされるまで、もう暫くお待ち下さい。

 

(注1)『親知実見』の英語or緬甸語→中国語翻訳を担当したグループの方々は、大昔に、当時の中国語に翻訳されて、世間に定着してしまった、大乗仏教経典その他に使用されている仏教用語の内、現代中国語(現代北京語)と発音がずれてしまっているものがあり、そのずれを直そうと尽力している様です。

私は、日本語へ翻訳するのに、チャレンジしている訳ですが、日本の方々には、

1)長年、大乗仏教の経典等で使われてきた仏教用語に、なじみがある。

2)日本語では、発音のずれ問題は発生していないので、あえて変更することはない。

3)しかし、当該翻訳者グループの方々の熱意を汲んで、新しい仏教用語創設に協力するのがよいか

少々頭を痛める所でございます。

この問題は、人々の膾炙を経て、いずれ、時間が解決すると思われます。

翻訳は正確に、忠実に、が大前提です。

誤植、誤訳に対して、校閲を通して訂正するのは、翻訳を担当した者の、当然の義務でもあります。

ただ、意味が180度反転する様な、重篤な翻訳ミスは論外として、言葉と言うものは、生きていて、常に揺らぎを内包するものでありますから、文中に含まれる所の、法的真理、ゴータマ仏陀の教えの真意を汲んで頂いて、日々の修行に、活用して頂ければ、幸いです。

法友の皆様の早日の涅槃証悟を祈願して。

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Paññādhika Sayalay般若精舎>