Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(2-13)

二種類の諦:世俗諦と究極諦

《アビダンマ論》 の中で、世間において、二種類の諦がある、と言及されている:

世俗諦と究極諦である。

世俗諦は、世俗的な概念または観念を言い、我々の世間において、いまだ分析されていない所の、種々の現象、例えば有情、人、男性、女性、動物、山川、屋舎等々、及び恒常不変の様に見える所の事・物、それらが代表する所の事・物、更に究極法として分解できるもの(を言う)。

例えば、人の構成(要素)とは何であるか?

人、衆生、有情、これらはすべて世俗諦にすぎない。というのも、これらは、また五蘊、名色に分解する事ができるが故に。こうしたことから、五蘊及び名色こそが、究極諦である事が分かる。人、衆生、男性、女性というのは、ただ一個の世俗諦であり、方便的な法であるに過ぎない。(2-14につづく)

★句読点は中国語原文を優先尊重。

<願以此功徳、早日証得涅槃楽>

   <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

     Paññādhika Sayalay 般若精舎>