二種類の諦:世俗諦と究極諦
《アビダンマ論》 の中で、世間において、二種類の諦がある、と言及されている:
世俗諦と究極諦である。
世俗諦は、世俗的な概念または観念を言い、我々の世間において、いまだ分析されていない所の、種々の現象、例えば有情、人、男性、女性、動物、山川、屋舎等々、及び恒常不変の様に見える所の事・物、それらが代表する所の事・物、更に究極法として分解できるもの(を言う)。
例えば、人の構成(要素)とは何であるか?
人、衆生、有情、これらはすべて世俗諦にすぎない。というのも、これらは、また五蘊、名色に分解する事ができるが故に。こうしたことから、五蘊及び名色こそが、究極諦である事が分かる。人、衆生、男性、女性というのは、ただ一個の世俗諦であり、方便的な法であるに過ぎない。(2-14につづく)
★句読点は中国語原文を優先尊重。
<願以此功徳、早日証得涅槃楽>
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/
Paññādhika Sayalay 般若精舎>
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