Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

般若の独り言~禅病と東洋医学(三焦油膜について)

2020年の7月に、『禅病を超えて』という題で、

12月には『禅病が治りました』という題で、

当ブログにおいて、文章を発表しました。

その時は、<禅病は治ったもの> として、大体の経緯と感想を書いたのですが、実は、初期のパニック・・・

症状が余りに不思議、不快であった為、何度かパニックになったもの・・・は治まったものの、症状は続いていました。

幸い、2020年6月頃、子供の時からずっと、中国嵩山少林寺ゆかりの地で修行し、今は日本(東京)に定住している、という気功の先生に出会い、それ以降は、この先生にアドバイスを頂いています。(注1)

(今現在も、不快な気感は続いています。但し、もはや日常茶飯事、慣れてしまってパニックにはなりません)

先日、先生と、Line。

私「先生、お正月はこちらにおいでになりますか?」

先生「用事があって、年末、一週間ほど、そちらに行きます。」

私「禅病の事でお聞きしたい事があるので、お会いできますか?」

先生「いいですよ」

私「先生の指導を受けてから以降、意守丹田しながら、東部、顔面、喉などの小周天を実践して、不快な気(気感)を丹田におろす様、努力していますが、最近、喉、胸、腹と、気が大きく円を描いて、ぐるぐる回る様になりました。これは中周天ですか?」

先生「それは中周天ですが、今しばらくは、小周天にも頑張って下さい。」

「喉、胸、腹と気が回るのは、三焦といいます。少林寺八段錦の一番、両手上挙をやってみて下さい。整うと思います」

ここまで聞いて、私の心に、何かひらめくものがあり、

三焦とは何であるか>と、WEBで検索してみました。

ありました!

私が長い間、探し求めていた回答が!

その題は

《心包・三焦の謎解きと祈り・祭祀に果たす役割》

(六角田中病院・田中実著)

なんと、そこには、三焦に関する説明に加えて、

三焦=心包=油膜>という文字が!

<油膜>!

以前、台湾の法雨道場で、

Ven. U Puññānanda 禅師 の座禅瞑想会があった時、

禅師はこう言ったのです。

「みなさん、四界分別観の修行、頑張って下さい。

『人間身体には、一枚の、油の様な、油膜がある。それは不浄である』

とゴータマ仏陀は、言っています。

みなさん、四界分別観を実践して、不浄の観察、油膜の観察をして下さい。」

 

私が禅病になって以降、常に感じる<気の不快感>は、

実は、Ven. U Puññānanda 禅師が、法雨道場の座禅瞑想会で語っていた所の、あの油膜の存在を、心が常に感じ取っている事が原因なのではないか、とウスウス感じていたのですが、ここで、田中実医師の論文で、はっきりと決着がつきました。

中周天、三焦(=油膜=心包)が出来る様になったのですから、いずれ、大周天も出来る様になるでしょう。

禅病は治ります。

油膜、恐るるに足りず!

(注1)禅病を発症して、最初に訪ねた小さな宗教団体は、3か月程指導を受けた後、行くのをやめました。

当団体は、ヒンズー教系で、満月の夜に、護摩焚をするのですが、その理由や効果を聞いても、はっきり説明してくれませんし、自作の<お守りペンダント>を高額で売っているのを知りました。

病気が治るなら、護摩焚でも、お守りペンダントでも、すがりたい所ですが、その効用や原理を説明してくれないのは、非常に困ります。

テーラワーダ原始仏教)では、護摩焚も護符も禁止です。

己自身を癒し、治すのは、己自身。

他者、神に依存するな。

仏教者であれば、これが大原則、基本です。

 

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

Paññādhika Sayalay 般若精舎>