ある種の仏教徒は、この状況を見て、非常に深く失望し、色々な方法を採用して、仏法を護持する様、提案した。
ある種の人々は、(まったくの選別の余地なく)誰にでも剃髪得度するのは止めて、優秀な人間だけを選んで、剃髪得度するるべきだ、という。
しかし、これらの提案は、現実的ではない。
今日は、静かで(無気力な)人が、明日には変わるかもしれない。
今、この人は道徳に欠けるかもしれないが、明日には、悪行を放棄して、善良な人間に生まれ変わるかも知れない。
また、その反対もあり得る。
これは、世間凡夫の本性である。
この様な世界において、選抜・選別するのは、現実的ではない。
良い人だけを選抜・選別して、剃髪得度するのは、教法の本質部分への無知である。
(5-16につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>