南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-22)(私家版)

例えば、色所縁が、舌根を衝撃するやいなや、思は、「触」に対して、「触」に衝撃(を受けとる)ための作用を促し、また指導したりするし、また、「受」に対しては、早く味を味わう様にと促す。

思は、部下を指揮して、敵と戦う様にするだけでなく、己自身もまた参戦する。

思の実践する戦いは、業を累積する性質を持つ。

故に、思は、二種類の任務がある、と言える。

すなわち、一つは、己自身が、己自身の業をなすという作用を完成させる事(善心か、または不善心と共に生起した時にのみ、業をなす作用が発揮される)。

二つ目は、相応する名法をして、それぞれが、各自の任務を遂行する様に促す事である。

思は、また、一人の大弟子の様で、己自身が、経を覚えて、誦じなければならないと同時に、その他の弟子に対して、彼らが経を誦じるのを、指導しなければならないのである。

(4-23につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>