資具への省察・思考は、二つの方向性を持つ:
資具を受け取る時の省察・思考と、資具を用いる時の省察・思考である。
以前にも述べたが、もし、資具の供養を受ける時に、すでに、如理に省察・思考したならば、すなわち、それを元素(四大)であり、また、不浄であると見做したならば、袈裟などを受用する時、省察・思考を省いてもよい。
最も良いのは、受け取る時と、用いる時、共に省察・思考する事である。
資具を元素(四大)として省察・思考する為には、多少とも、究極法を研究し、(その結果)その知識を擁して、初めて、正確に省察・思考する事ができる。
(16-9につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>