袈裟を元素(界)として省察・思考する方式は、以下の通りとする:
”この袈裟は、地、水、火、風によって構成されており、それは諸元素(界)の聚合(重合)であり、この袈裟を纏う身体もまた、諸元素(界)の聚合(重合)である;
四大が聚合(重合)した結果、成立している所の身体は、人というものはなく、我というものはなく、衆生というものはない。
故に、袈裟は、それが身に纏われている事を知らないし、身体もまた、己自身が袈裟を纏っているのを知らない。
身体と袈裟は、主観と願望によって存在しているものである。
(16-10につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>