南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-9)(私家版)

袈裟を元素(界)として省察・思考する方式は、以下の通りとする:

”この袈裟は、地、水、火、風によって構成されており、それは諸元素(界)の聚合(重合)であり、この袈裟を纏う身体もまた、諸元素(界)の聚合(重合)である;

四大が聚合(重合)した結果、成立している所の身体は、人というものはなく、我というものはなく、衆生というものはない。

故に、袈裟は、それが身に纏われている事を知らないし、身体もまた、己自身が袈裟を纏っているのを知らない。

身体と袈裟は、主観と願望によって存在しているものである。

(16-10につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>