Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-1)(私家版)<33/254>

省思(省察と思考)

人々は、飲食と衣服などの、各種の資具を受用する。

その内、ある種の物品は、煩悩を増長する為、それらを使用するのは不如理受用である;

しかし、ある種の物品は、煩悩を増長する事はない為、それらを使用するのは、如理受用である。

”省思”とは、僧人が、袈裟などの資具を使用する時、それらを元素(四大)であり、かつ不浄であると、見做さなければならない。

毎回、下衣を着用する時(注1)、毎回、鉢食を一口頂く毎に、均しく省思しなければならない。

(注1)下衣:シンハラ語で、andana。内衣とも言う。

パーリ語は、antaravāsaka。

(16-2につづく)

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

Paññādhika Sayalay 般若精舎>