8種類の事柄が、悚懼感を引き起こす事ができる:
一番目は、生(生まれる事)の苦を思惟する事。
生にはどの様に苦しみがあるのか?
母親の胎内にいて、太陽の光が見えない事。
不浄が充満している事。
母親の胎内にいる内から、痛苦は始まっている。
出生の、あの瞬間もまた、非常に痛苦である。
そして、生があれば、老いがあり、故に、老いの苦、病の苦、死の苦が続く。
その後は、悪趣に堕ちる苦しみが待っている。
我々は、一生の内において、非常に多くの善をなすが、同時に、非常に多くの悪もなすが故に、誰も、己自身が四悪趣に堕ちないという保証をする事ができない、ソータパナ道果を証悟したのならば、除く事ができるが。
六番目は、過去の輪廻が、齎す根本的苦。
また、いまだ、無明と愛欲が取り除かれていないならば、未来において輪廻する苦も存在する。
八番目は、食物を探し求める苦である。
在家居士は、生活していくためには、お金を稼がねばならず、時には、生活の為に嘘をつく事があるが、それは、非常に大きな苦である。
この8種類の事柄は、あなたをして、精進して、勇猛に修行する心を励起せしめる為、(この8種類を)常に思惟する事。
(4-46につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>