Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-45)(私家版)

8種類の事柄が、悚懼感を引き起こす事ができる:

一番目は、生(生まれる事)の苦を思惟する事。

生にはどの様に苦しみがあるのか?

母親の胎内にいて、太陽の光が見えない事。

不浄が充満している事。

母親の胎内にいる内から、痛苦は始まっている。

出生の、あの瞬間もまた、非常に痛苦である。

そして、生があれば、老いがあり、故に、老いの苦、病の苦、死の苦が続く。

その後は、悪趣に堕ちる苦しみが待っている。

我々は、一生の内において、非常に多くの善をなすが、同時に、非常に多くの悪もなすが故に、誰も、己自身が四悪趣に堕ちないという保証をする事ができない、ソータパナ道果を証悟したのならば、除く事ができるが。

六番目は、過去の輪廻が、齎す根本的苦。

また、いまだ、無明と愛欲が取り除かれていないならば、未来において輪廻する苦も存在する。

八番目は、食物を探し求める苦である。

在家居士は、生活していくためには、お金を稼がねばならず、時には、生活の為に嘘をつく事があるが、それは、非常に大きな苦である。

この8種類の事柄は、あなたをして、精進して、勇猛に修行する心を励起せしめる為、(この8種類を)常に思惟する事。

(4-46につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>