Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-144)(私家版)

uttara とは、超越の事。

故に、lokuttaracittāni の意味は、五取蘊によって構成された心を超越する、という意味になり、それを出世間心と呼ぶ。

この心は、生死輪廻から解脱する事、すなわち、涅槃に証入する、苦の止息に導く。

出世間心は、合計8種類ある。

四種類は、出世間善心で、それぞれ、ソータパナ道心、サカダーガーミ道心、アナーガーミ道心、阿羅漢道心である;

四種類は、出世間果心で、それぞれ、ソータパナ果心、サカダガーミ果心、アナーガーミ果心、阿羅漢果心である。

道心に密接して生じるのが、果心である。

果心は善心から生じるが、出世間善心が生じるやいなや滅し去ると、次には、即刻、その果報が生じる。

(3-145につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>