uttara とは、超越の事。
故に、lokuttaracittāni の意味は、五取蘊によって構成された心を超越する、という意味になり、それを出世間心と呼ぶ。
この心は、生死輪廻から解脱する事、すなわち、涅槃に証入する、苦の止息に導く。
出世間心は、合計8種類ある。
四種類は、出世間善心で、それぞれ、ソータパナ道心、サカダーガーミ道心、アナーガーミ道心、阿羅漢道心である;
四種類は、出世間果心で、それぞれ、ソータパナ果心、サカダガーミ果心、アナーガーミ果心、阿羅漢果心である。
道心に密接して生じるのが、果心である。
果心は善心から生じるが、出世間善心が生じるやいなや滅し去ると、次には、即刻、その果報が生じる。
(3-145につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>