医薬資具を受用する時、以下の様な方法でもって、省察・思考するべきである:
”私が、この医薬資具を受用するのは、ただ、身体の不具合と苦受を取り除く為、だけである。
以下の方法でもって、医薬資具を元素(界)として省察・思考する事:
”当該の医薬資具が身体内に入り、身体の病苦を解消するが、しかし、己自身の所作を知らない。この身体もまた、病痛は、この医薬資具によって取り除かれたのだ、という事を知らない。故に、医薬資具と身体とは、お互いに期待を持たない。
それらは、みな、諸界の集合体(聚合体)に過ぎない。
それらの本質は、人無く、我のない、ものである。”
以下の方法でもって、医薬資具の不浄を省察・思考する事:
”薬を、膿んだ傷口に塗布した後、それが、血や膿と接触した時の様に、この医薬資具は、体内に入ると、痰と唾と混合されて、厭うべきものになる。”
(17-1につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>