南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-32)(私家版)

医薬資具を受用する時、以下の様な方法でもって、省察・思考するべきである:

”私が、この医薬資具を受用するのは、ただ、身体の不具合と苦受を取り除く為、だけである。

以下の方法でもって、医薬資具を元素(界)として省察・思考する事:

”当該の医薬資具が身体内に入り、身体の病苦を解消するが、しかし、己自身の所作を知らない。この身体もまた、病痛は、この医薬資具によって取り除かれたのだ、という事を知らない。故に、医薬資具と身体とは、お互いに期待を持たない。

それらは、みな、諸界の集合体(聚合体)に過ぎない。

それらの本質は、人無く、我のない、ものである。”

以下の方法でもって、医薬資具の不浄を省察・思考する事:

”薬を、膿んだ傷口に塗布した後、それが、血や膿と接触した時の様に、この医薬資具は、体内に入ると、痰と唾と混合されて、厭うべきものになる。”

(17-1につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>