南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-31)(私家版)

僧人は、午後、食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしては、ならない。

如来は、僧衆に対して、口の渇きを解くためと、身体の不具合において、夜分薬、例えば八種飲(aṭṭhapanā)、油、酥(ghee)、蜂蜜と粗砂糖(jiggery)を受用してもよい、としている。

ここで言う所の夜分薬(注5)は、(身体の)不具合を解決する為に受用してもよい所の、飲み物などを言う。

僧人は、享楽の為、または、味(美味)を貪欲に求める事を目的に、夜分薬を受用してはならない。

夜分薬を飲用するのは、ただ、身体の不具合を取り除く事、及び未来において生じるかも知れない、不具合を取り除く為だけであるべきである。

(注5)Gilanpasaは、シンハラ語である。

パーリ語は、Gilānapaccaya(医薬資具)という。

しかし、上の文中では、夜分薬に重点をおいて、説明がなされている(ので、下記に、説明を追加する)。

比丘が、一日の内に、飲用を許されるのは、加熱していない果汁と野菜のスムージである。

”飲料と呼ばれるものは、八種飲と同じく、夜になって、それが後夜と呼ばれる所の、夜分に該当する時間になれば、当該の夜分にのみ飲用することのできる事とし、これをもって夜分薬と呼ぶのである”(Pc.A .25)。。

(16-32につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>