南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-5)(私家版)

僧人は、身体全体をくるめるか、包み込めるすべての布地を用いて、袈裟とする。

もし、袈裟を受用するのが、美観と身分を誇示する為であるならば、この事は、貪欲、傲慢と我見を引き起こす為、不如理受用に属する;

もし、袈裟を受用する事が、寒冷を防ぎ、火と灼熱の太陽から防御するもの、蚊や蠅、ムカデやトカゲ等の毒虫によって生じる触悩から己自身を守り、己自身を風や日照りから守るのであるならば、これらは皆、如理受用に属する。

袈裟を纏って、羞恥処を隠ぺいする事もまた、如理受用である;

出家者が、身体のある部分をむき出しにしていると、徐々に羞恥心が失われる。

人が、羞恥心を失うと、非常に危険である。

それは、まさに、畜生の習気に伝染する様なものである。(16-6につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>