どの様な袈裟であっても、高価であるかどうかに関係なく、みな、四種類の効能が備わっている。
故に、省察・思考の実践の時、袈裟の、如理的な効能に関して、専注しなければならない。
結果、袈裟が上等であることによって、貪欲を生起する、という様な事がない;
唯一、私だけが、この様な袈裟を得る事ができた、他人は誰もこの様な袈裟を持っていないと言って、驕慢になる事もない;
よくない袈裟、欲しくない袈裟を受け取ったからと言って、心に嫌悪が湧くこともない。
もし、僧衆が、この様に、袈裟を如理に受用する事ができたならば、煩悩が生じることもない。
(16-8につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>