東京の福祉団体に<もやい>という名前の組織があるのですが、北九州には、NPO<抱樸>というのがありまして、<抱樸>って、名前がいいなぁ、と思います。 NPO<抱樸>のHPを読みますと、<抱樸>は、老荘思想の言葉から来ているとのことです。 この団体の創立者は、キリスト教の牧師さんですが、モツトーは『どんな人でも、分け隔てなく、救われるべき』。 樸は原木と言う意味で、社会的弱者を支援するとき、その人が良い人であるとか、ないとか、ジャッジしては、いけない、対象者を、丸ごと愛そうではないか!というものてす。 我々の、博愛精神が問われる所ですが、分断された昨今の社会を見ますと、〈抱樸〉の優しさが身に沁みます。 台湾の慈善事業では慈済財団(仏教系)が有名です。台湾中部集々大地震のとき、被災者は着の身着のまま避難したのですが、救援物資を受け取るのに、市役所は、罹災証明書の提出を要求したので、裸で家を飛び出した人々には、ハードルが高すぎました。 このとき、件の財団は <一人あたり○○円配ります。身分証明書も、罹災証明書も必要なく、一言、 ❴お金がなくて、困っている❵ と申告して下されば、OKです> と、言うもの。 このとき、財団からお金を用立ててもらつた人々は、後日、倍にして財団に返したそうです。 どんな人も分け隔てなく愛しましょうは、言うが易し………ですが、抱樸という言葉を、胸に温めておきたいものだと思いました。(私自身は、仏陀の言う『愚か者とは付き合うな』の教えも、好きですね。どんな人でも愛しましよう、は自分には荷が重く、無理すると、偽善になる場合がありますので)。。サヤレー。