仏陀が近づいて来たので、スメダは非常に興奮した。 彼は、仏陀の全身が発光しており、また、32の荘厳な相が具足されているのを見て、即座に花を差し出して、弘願を発した。 『将来、私が四聖諦を理解出来た時、私はその他の人々もまた、四聖諦が理解出来る様にする。』 『私が、生命の束から解脱出来る時、他の人々もまた、生命の束縛から離脱出来る様にする。』 『私が、輪廻の大波、大渦を渡る事が出来た時、その他の人々もまた、輪廻の大渦を渡れる様にする。』 燃灯仏はスメダ隠士が発願するのを見て、彼にその様な、仏になる事の出来る潜在的な能力が、あるかどうかを、神通力でもって、観察してみた。 文責:Pannyaーadhikaサヤレー。(緬甸パオ森林僧院ヤンゴン分院所属/般若精舎)