Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

禅病(七覚支で治す)

私が禅病を発症したのは、もう20年も前になります。。。              その頃、緬甸(ミャンマー)のパオ森林僧院で安般念の修行をして、心が一点に集中すると、必ず頬が痛くなり(鼻を挟んで頬の両側が痛い)、安般念が続けられなくなりました。。。                   その頃私は、禅病という言葉を知りませんでしたので、この不快感は安般念を少し休めば治るかな……と簡単に考えていました。                    ところが、日本に戻った2020年の3月、安般念の修行をしていないのに、頭頂部に違和感があります……………………         何か、頭頂部に、雲の様なものがフワフワ浮いている感じです。。。。。。。                 それだけなら<気のせいだ!>と無視もできるのですが、頭の上に浮かぶ雲で出来た輪っかの様なものは、己の呼吸に同期して、膨らんだり縮んだりします。。。。。                 さすがにこれには仰天して、私は車で20分程の、某ヒンズー教系の寺院に駆け込みました……ここの司祭さん(自称)がHPで<私は邪気を払える>と豪語していたからです。。。                           結論から言いますと、ヒンズー教で行う邪気払いや護摩焚きは、私には合いませんでした。。。。。          

自分の病気を治すのに、          インドの神様にお願いする(注)?      高額の魔除けペンダントを身に付ける?    なぜ?                《う〜〜む、ちょっと冷静になろう!》    そして私は、ゴータマ仏陀の教えた【七覚支】を実践する事にしました。七覚支とは、念覚支、定覚支、精進覚支、喜覚支、軽安覚支、捨覚支、択法覚支の7つです。。。       

簡単にいえば、正念でもって正定を確保し、病に負けずに心は前向きに(喜)、日常生活は邪気を下丹田に下ろす事に専念し(精進)……石の上にも三年……最近、ようやく任脈が形成されて……邪気が任脈を伝って下丹田に落ちる……禅病は格段に良く治って来ました。。。。。                               自分の病は自分で治す(適切な時期に適切な医師にかかるも含む)…………神様には頼らない方が良さそうだな、これが私が禅病から得た教訓です。。。。。                  ゴータマ仏陀は            【病の時は(神に頼らず)七覚支を実践せよ】と言いました。             それは、己の業(悪業)は、己自身で引き受けて初めて、希望の出口が見えてくるのだ、と教えている様に思います。      注:この寺院は自称サイババ系で、護摩焚きはインドの神を降ろして行う。また〈魔除け〉と称して自作のペンダントを高額で売っていました。