市川猿之助さんの一家心中事件、事件の経緯・詳細は、まだ正式には発表されていませんが、大変な事になりました。。。。。。。。 この事件を見聞きする度に、私は、仏典にあります《アングリマーラ》を思い出します。。。 アングリマーラが999人の村人を殺害した経緯は、ここでは省略します。。。。。 1000人目を殺そうとした時、ゴータマ仏はアングリマーラの住む森に出かけて行きます。そして、「あなたは走っている。私は走っていない」という仏の言葉を聞いたアングリマーラは、その意味を察して、出家します。。。。。。。。。 仏の指導の下、悟りを開いたアングリマーラが托鉢に出ますと、血縁を殺された村人達から、石を投げられます。。。。。 血まみれになって精舎に戻って来て泣く彼に、仏は言います…… 「貴方はそれだけの事をしたのですから耐えなさい」。。。。。。。 アングリマーラは、悟りを開いた後は別人になりましたから(=素粒子的無常性、縁起の無我性・空、阿羅漢の究極の悟り)、彼は宣言します…………………… 「私はこれまで、全く何ら悪事を働いた事がない。子を産まんとする産婦は、私の名を唱えなさい。必ずや安産である」と。。。。。。。 悟っても尚、村人から石を投げられる事は【世間諦】ーー世間一般的な真理。。。。 悟った後は、何も恥ず事なく堂々と生きる事、これは【出世間諦】ーー出世間の真理、です。。。。。 自分の善悪の行い、自分の善悪の業を背負って立ってこそ、仏教者なのです。。。。。。 追加:悪業を乗り越える修行ができるのは人間だけで、他の動物には出来ません。。 〘盲亀浮木〙と言い、人間に生まれた時に修行しなければ、折角、苦海に生まれた甲斐がありません。