Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(31ー5)(私家版)

所縁に関する解釈は、以下の2種がある:(1)心の為に楽を取るもの:あなたがコーヒーを味わっている時、楽しさを感じているとしたならば、心が、コーヒーの味を楽しんでいるのだ、と言える。この時、所縁は、心の楽しみの対象である、と言う。。。                (2)心をして、目標に釘付けにさせるか又は心を目標にしっかりと張り付かせる:コーヒーの美味を味わっている時、心はずっと美味から離れる事が出来ない。故に、心は、簡単に目標に釘付けになってしまうのだと言える。目標がなければ、心は生起する事が出来ない。所縁は6種ある。色所縁、音所縁、香所縁、味所縁、触所縁、法所縁である。触所縁は3種ある。前に述べた様に、地、火、風である。法所縁は、5浄色、16微細色、心、心所、涅槃と概念(10遍、安般念等)である。