Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(31ー4)(私家版)

3.所縁:もし所縁がないのであるならば、心路過程は生起しない。例えば、色彩が、眼根を衝撃しないならば、眼門心路過程は生起する事が出来ない。故に、所縁は非常に重要である、と言える。所縁と目標は、同じ意味である。心と、それに相応する所の心所は、同じ一個の所縁を縁に取つて初めて、感覚、分別と認識の作用を生起せしめる事が出来るのである(というのも、心自体が目標を識知する活動そのものであるが故に)。。。。            所縁がなければ、心は生起する事が出来ないのである。