南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(59ー4)(私家版)

果報の生じる能力に応じて、善業は、ニ種に分ける事ができる:            殊勝なものと低劣なもの、のニ種である。。                   殊勝な善業は、清浄な無染の心によってなされるものである。その上、業をなす前もその後も、共に良好な動機を持つ。例えば布施は、如法に得た財物を徳のある人物に供養するもので、又、供養の前もその後も、喜びに満ちたものでなければならない。。。                 善業をなす前と後において、もし、心が煩悩によって汚染されているならば、例えば自画自賛、他人を貶める、善を行った後に後悔する等であれば、当該の善業は低劣に属する。。。                一念の差でもって、あなたの善業が殊勝なものであるか、低劣なものであるかが決定される。。。                 故に、心は非常に重要である。。。      布施や、善業をなす前の動機も又重要である。もし、布施が純粋に、それを受け取った人の健康、幸福を願い、心中に良くない動機がないならば、これは殊勝な善業である。もし、良くない動機であったり、布施した品物が如法に得たものでないならぱ、又は、己には良い物を残し、布施に出したものが粗悪品であるならば、これらは皆低劣な善業となる。