翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(62ー10)(私家版)
結生識が生起する時、30個の色法(性根10法聚、身10法聚、心10法聚)と33個の心所が同時に生起する。上で、無明の縁により行有り、行の縁により識有り、識の縁により名色あり、説明した。33個の心所とは、その中の「名」である。30個の色法は「色」である。故に、識の縁により名色、と言う。心が先導して、生命は、結生識の生起を因として、名または心所が続いて相応し、これによって色法も生起する。故に識の縁によりて名色あり、と言う。その後、生命の流れは継続し続き、名色の縁により六処あり……母胎の中で、徐々に目、耳、鼻、舌……が生じ、故に名色の縁により六処あり、と言う。縁起の法に関しては、ひとまずこの辺で打ち切り、第八章でまた説明する。