南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-6/7)(私家版)

【袈裟の染色と作製】          仏陀ご在世の時、比丘たちは、牛糞と紅泥の混合物でもって衣を染めていた。この様な方法で染めた袈裟は、退色しやすい。。   仏陀はこれを知った後に、以下の様に戒を制定した:                 ”Anujānāmi, bhikkhsve, cha rajanāni-mūlarajanam, khandharajanam, tacarajanam,  pattarajanam,     puppharajanam, phalarajananti.” ………………        世尊は、比丘は、六種の原料を使用して衣を染める事ができる、と規定した。。。。。               木の根、木の幹、樹皮、木の葉、花と果実である。しかし、想定外の原料を混合する事でもって、如法の色彩が得られるのであれば、それも可である。。。。。。。。             木の根等の原料から、適切な色彩を得られないのであれば、用いなくても問題はない。。。。。。。。。。。                              《律蔵》義注では以下の様にいう:                  ”Haliddim thapetvā sabbam mūlarajanam vattati.” ………………………                    姜黄根(ウコンの根)以外の、全ての木の根は、使用する事ができる。               ☆願常遇智者 直至証涅槃。