南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『智慧の光』(3-9/10)<K氏依頼分>

禅相は “想“ から生じる。故に、禅相が出現する前の、異なる禅修行者による異なる想によって、異なる禅相が生じる、と言うのである。……………………………………………………    修行する業処は皆同じ入出息念ではあるが、しかし、人それぞれの因により、異なる禅相が生じるのである。。………………………………ある種の人々の禅相は柔らかく、例えば:綿花、気の流れ、暁の星の光、明るく輝くルビー又は宝玉又は真珠の様である。ある種の人々の禅相は粗いもので、それは例えば、綿花の木又は尖った木の様である。ある種の人々の禅相は、例えば、長い紐、花輪、煙、広がった蜘蛛の巣、薄い霧、蓮の花、月、太陽、灯又は昼の日光灯の様である。綿花の様な純白の禅相の大部分は、“取相“(uggaha nimitta)である。と言うのも、取相は、通常は不透明であり、光らないものであるが故に。禅相が暁の星の様に明るく、光り輝き、透明である時、それは“似相“(pañibhāga nimtta)である。禅相がルビー又は宝玉の様でかつ不透明な時は、取相である。それが明るくかつ発光する時、それは似相である。その他の形状と色彩の禅相は、同様の方法を運用して理解する事ができる。。。