Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『智慧の光』(3-11/12)<K氏依頼分>

もし、禅相があなたの面前より遠くに、離れて出現したならば、それに注意を払ってはならない。と言うのもそれは消失する可能性があり、かつこの様な修行は安止定(apanā samādhi)に到達出来ないが故に。何故であるか?これは入出息念業処(を修習する時)の一つの重要な規則であるが故に。義注は以下の様に言う:念(bhāvana satiママ)を修習するにあって、接触点の息に専注出来て初めて、入出息念の定力は円満に成就する事が出来る。。…………              もし、当該の場所以外の息に専注するならば、入出息ジャーナを証する事はできない。故に、禅相が未だ息から遠く離れている時、あなたはそれに注意を払ってはならず、ただ、鼻孔の周囲の一か所、息の鮮明な所に、引き続き専注するべきである。その後、禅相は自動的に近くに移動して来て、当該の場所に留まり、息と結合して一体化するのである。。。