如何にして七覚支をバランスするか
もし、入出息念でもってジャーナを成就したいのであれば、七覚支(bojjhaṅga)をバランスする事もまた、非常に重要である。
それらは:
1)念(sati):忘れない事、似相を識知しつづける事;
2)択法(dhammavicaya):似相を徹底的に了知する事;
3)精進(vīriya):諸々の覚支を統合し、かつ、似相において、それらをバランスする。特に、それ自身及び択法覚支を強化する;
4)喜(pīti):似相を体験する時、心が歓喜する事。
5)軽安(passadhi):似相を所縁とする時、心と相応心所が平安である事;
6)定(samādhi):心が似相に専注する事に一境性;
7)捨(upekkhā):心の平等性。似相に対して興奮しないし、また飽きない事。
禅修行者は、すべての七覚支を育成し、バランスを取る必要がある。もし、精進が不足するならば、心は、禅修行の所縁から離れていく(ここでは似相を指す)。
この時、彼は、軽安、定と捨を修習してはならず、択法、精進と喜を修習しなければならない。
この様にして初めて、心をして奮い立たせることができる。
しかしながら、精進が過度である時、心は躁動と不安が大きくなる。この時は、反対に、彼は択法、精進、喜を修習してはならず、軽安と定と捨を修習しなければならない。
この様にして初めて、躁動して止まない心に、抑制と平安を得ることができる。
以上が、如何にして五根と七覚支をバランスするのか、という方法である。
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>
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