Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『智慧の光』(5-3/4)<K氏依頼分>

六、水遍 …………………………………………………………………… あなたはタンリン河(緬甸南部モーラミャインにある河)に行き、川辺で川の水を観察して、水遍の相を獲得する。しかし、水の“冷たさ“の自性相に注意を払ってはならない。そうでなければ、あなたは全身に寒さを感じるであろう。もし、あなたがただ水の概念にのみ専注するならば、それは非常に簡単に実践出来る。もし、困難であるならば、あなたは井戸の水か壺の中の水を見てもよい。水の相を観想して、もしそれが水遍相に変化したならば、それを10の方向に広げ、その中の一点を選んで、第四禅を証得するまで、専注する。……………………七、火遍…………………………………………………………………………火遍の修習に転換するならぱ、以前に見た事のある火を禅修行の目標としても良い:例えば、森林火災、火災の大火、又は何かの火。如何にして修行するのか?先ず、すでに修行した事のある遍禅の中の一つを復習する。そして光が強くて力のある様になったなら、心の中に顕現する所の、以前見た事のある大火に向けて照らす。もし、この様にしても成功しないならば、あなたは台所の炉(かまど)の火を見てもよい。火の真ん中の赤い部分のみを観察する。火の上端の煙や下側の薪などを見てはならない。又、火の“熱さ“の自性相に注意を払ってはならない。もしあなたがその様にすれば、あなたの全身は、耐え難い程熱くなるであろう。あなたは、ただ火の概念を観察すればよく、“火、火“と黙念する。火遍相が出現したならば、それを10の方向に広げる。そして引き続き、第四禅を証得するまて、それに専注する。。……………………           ★願以此功徳、早日証得涅槃楽!