『智慧の光』(5-1)<K氏依頼分>
【第五章:その他の業処】 ……………………………………………………10遍処………………………………………………………………………諸々の遍の内、仏陀が最も重視したのは白遍てある。故にあなたが先に白遍から始めて、10遍処を学習する事を、奨励する。 あなたは、あなたの前にいる禅修行者の全身の白骨又は頭蓋骨を照らし見て、その白色を目標として、心の中で “白、白“ と黙念しなければならない。この様にすれば、それは非常に明るく輝く様に変化し、かつ、徐々に、白骨又は頭蓋骨の形状は消失し、円形の白相が自然に顕現する。もし、継続して円型の白相を照見するならば、それは非常に明るく輝く。その後に、それに一時間又はニ時間専注する。………………………………………………………………………深くて厚い波羅蜜のある人ならば、その白色の円形は自動的に拡大される:しかし、波羅蜜が(今生からは)非常に遠くに離れているか、又は微弱な人は、その白色の円形は変化しない。もし、この様であるならば、それに対して一時間又は二時間専注した後、三インチ拡大する様にと決意する。拡大した後、その白色の円形が揺れ動くならば、心中において、“白、白“ と黙念して、それを安定させる。それが安定したならば、徐々に、10の方向に向かって、1尺(=市尺=約33センチ。以下同様)、2尺、2ヤード、4ヤード等に拡大する。もし拡大した後に、あなたは10の方向及び、己自身が一片の白色である様な時、あなたはその白色遍相の、ある一か所を心の専注する点として、選択する。それはまさに、帽子を白色の壁の何処か1か所に掛ける様である。…………………………………………………………………………もし、その白色が、更に明るく輝き、かつ、あなたも、一時間又はニ時間専注する事が出来るならば、この時、五禅支は生起する。先に初禅の五自在を修し、その後に欲によって、尋と伺の心を取り除いて、白色遍相に専注する。この様にすれば、尋、伺の二個の禅支を取り除く事が出来、喜、楽、一境性という三個の禅支で構成される第二禅を証得する事が出来る。…………… その後に、第二禅の五自在を修習する。引き続き(努力して)、喜を取り除くならば、あなたは楽と一境性という二個の禅支で構成される所の、第三禅を証得する事が出来る。その後に、第三禅の五自在を修習する。…………………………………………………………………………更に、楽を取り除けば、あなたは舎(捨)と一境性の二つの禅支で構成される第四禅を証得する事が出来る。続いて、第四禅の五自在を修習する。その後、あなたはその他の遍禅に転換する事が出来る。。。。………………………………………………………………………★願以此功徳、早日証得涅槃楽! 緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属Paññādhika Sayalay (般若精舎)