Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『智慧の光』(5-2)<K氏依頼分>

五、地遍………………………………………………………………  色遍の修行に成功した後、地遍の修行に転換する事が出来る。先に、色彩が黒でもなく、余り赤くもなく、石や雑草のない土地を見つけておく。土地を平らにして、円を一つ描く。その後に、立ったままその円形の土地、即ち円形の土を、禅修行の目標とする。心の中で、“地、地“と黙念する。地の自性である “硬さ“ に注意を払ってはならない。もしその様にすれぱ、あなたは全身が硬直してしまうであろう。先に、目を見開いて、その円形を凝視し、その後で目を閉じて、それを観想する。そうすれば、遍相は非常に速やかに浮上、顕現する。目を閉じた後、遍相が出現しないのであれば、前に修行した事のある色遍の中の一つを選んで復習し、出定の後に目を見開いて地面の円形を凝視し、その後に目を開けてそれを観想する。この時、あなたは目を閉じたままで、遍相を見るかも知れない。その様であれば、何処か場所を見つけて座り、禅の修行を行う。地遍相を禅修行の目標とし、心の中において、“地、地“と黙念する。もし、禅相が消失したならば、すでに修行した事のある色遍を、一度復習する。定力の光が強くて力のあるものに変ったならば、その光を先程地面に描いた円形に照らし向ける。この様にすれば、地遍相は生起する。地遍相が明晰で、清らかで、明るく変化したならば、それを10の方向に拡大する。その後に、第四禅を証得するまで、(心をして)一か所に専注せしめる。。。