Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(101-1/2)(私家版)

✥止の概要✥             止禅には、合計40種の業処がある。止業処の概要の中には、7つのグループがある:10遍、10不浄、10随念、4無量、1想、1分別、4無色である。以下に解説する。               ■10遍                 地遍、水遍、火遍、風遍、藍(青又は褐色)遍、黄遍、赤遍、白遍、虚空遍、光明遍。遍(kasina−nの下点。以下同様。)の意味は「全部」又は「全体」で、この様に呼ぶのは、その似相を十方無辺の処まで拡大しなければならないからである。。。   地遍を修習する時、禅修行者は、直径30センチ程の円盤を用意する。その中に黎明色の土を満杯に詰める。その上で、表面を平かにする。これが即ち地遍円盤であり、地遍を修習する時の遍作相とする。円盤を己から1m程離れた所に置き、目を見開いてこれを凝視し、かつ、それを「地」「地」として、観察する。その後に目を瞑る。もしその時に、あなたの心中にその地が出現したならば、これを遍作相と言う。