<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(五)地遍
地遍の修行をする時、先に、平坦な土地を見つけておかねばならない。
それはちょうど、明け方の空の茜色の様に、赤褐色をしていて、木の枝、石、または葉っぱなどがない場所でなければならない。
そして、木の枝、またはその他の道具でもって、その土地に、1インチの円を描く。
その後に、その円形に専注して、「地、地」と注意を向ける。
目を開けて、その円形の土地を見続けて、その後に目を閉じて、(+己自身の)前に、同じ円形の相が出現するかどうか、試してみる。
この様にしても、地の相が出現することがないならば、あなたは、安般念または白遍によって、定力を、第四禅にまで上げる必要がある。
その後に、禅定の光の力を借りて、円形の土地を注視する。
目を閉じても、目を見開いていた時と同じ様に、明晰に、円形の地相が見える様になった時、あなたは他の場所に移動して、この禅相(取相)の修行を続ける事ができる。
地相の色彩、あるいは地界の硬さ、粗さ、重さなどの特徴に、専注してはならない。
ただ、地の概念にのみ専注する事。
この取相に継続して専注し、定力が更に強化された時、取相は、非常に純潔で清らかな似相になる。
その後、あなたは似相を徐々に拡大する。
一度に少しずつ拡大して行き、最後には、それが十方に遍満する様にする。
その後、地遍のどこかに専注して、初禅乃至第四禅に到達する(+様に修習する)。
(3‐58につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>