<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
【引証一】:証悟の楽ーー《律蔵・小品・第七破僧犍度》
釈迦族の跋提王は、仏陀の膝下で出家した後、一回目の雨安居の期間中で阿羅漢果を証得し、三明具足した。
その後、跋提比丘は林の中、木の下、静かな空き地にいて座禅・瞑想している時、往々にして感嘆の声を上げた:
「とっても快楽(=楽しい)だ!とっても快楽だ!」。
他の比丘たちは、その原因が分からない為、彼が王様であった時の楽しさを、憶念しているのだと誤解し、故に、仏陀に報告した。
仏陀が問うと、跋提比丘は、証悟した後、心内において体験した無為と安楽が、世間において王様であった時の快楽(=楽しさ)から、遠く超越しているものであった為に、このような讃嘆の声を上げたのだ、と説明した。
このため、仏陀は感じ入って、以下のように述べた:
心内において憤怒の無い者は、
このように有と無を超越する。
彼は無畏で、安楽で、無憂であり、
諸々の天神も、彼を見ることができない。
このことから、証悟は、極めて大きな快楽を齎すことができる事が、分かるのである。
(3-23につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>