Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳~安般念入門ー12(本雅難陀尊者シリーズ1)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

2.3.4 初心者は禅相に対してどの様に対応するのか?

What Should the Beginners Do With the Nimitta?

(+禅修行者は禅相を)知っているが、しかしそれに対応しない事。

Know the nimitta is there but iqnore it.

定力が安定する時、禅相は生起するが、(+初心者が、一炷の瞑想修行を)始めたばかりの時、それに対応してはならない・・・形状、色彩など どれをも分析したり、分別したりしてはならない(《清浄道論》)。

禅相はあなたの目の前にあり、対応しなくても、それがあなたの目の前にあることは知られる。

この時、禅修行者は、以下の様に決意する:

「私はそれに対応しない」;

しかし、あなたがその様に決意した時、禅相が見えなくなっても、落胆したり、怒ったりしてはならない。

というのも、禅相は時にはあなたの前にあり、時にはあなたの後ろにあり、時には遠くにあるが故に。

こうした事から、それがどんな様子であるとか、どんな色彩であるとか、どんな形状であるとかを、決して考えたり、対応したりしてはならない。

禅相は光輝いているが、ある種の人々は、余りに光り輝くために、目から涙が出てくることがある。

それでも、禅相に対応しない事。

この段階では、心内に安定を保持し、呼吸を知っていればそれでよい。

約半時間ほど専注する事ができたならば(時計を見てはならない。内心において「だいたい、約30分」の感触、思いがあればそれでよい)、次には45分、一時間、専注すると決める。

この様にして順次修習を進捗せしめる事。

(13につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>