Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「四煩悩を断つ」(「断除四煩悩」翻訳文)―30

貪欲の人は嫌われるーー 貪欲でない、無欲の人がいたら、皆友達になりたがる。限りなく 貪欲な人は、誰にも歓迎されない。 ある時、複数の大学の集まりがあった。A大学の学生とB学院の学生が、 ともに合宿した。B学院の学生は体格が大きく、威風堂々としてい…

「四煩悩を断つ」(「断除四煩悩」翻訳文)―29

4、無貪 無貪は清涼であるーー 貪欲の思いは捨てよう。 我々は、貪欲(行き過ぎた欲望)によって、元々、小さな 出来事であったのが、大事になってしまうことが、往々に してある。 あなたの心に貪欲がない時、あなたは清涼を感じる。 我々は不正の財を得て…

「四煩悩を断つ」(「断除四煩悩」翻訳文)―28

慙愧の心は菩提心ーー 皆さん、以下の二つの言葉を、覚えておいて頂きたい。 「毎日反省します。自分は、他人に対して、理不尽な事を していないかどうか。自分が他人に何かされても、それは 忘れます」。これが、一つ目。 二つ目は「毎日、己が果たすべき責…

「四煩悩を断つ」(「断除四煩悩」翻訳文)―27

3、慙愧の心 幸福とは智慧のことーー 心に慙愧を保つべき。 慙愧の心とは、善なる心である。 「慙」とは、己に対して申し訳ないと思う気持ち、 「愧」とは他人に対して、申し訳けないと思う気持ち。 我々の心の中は、一日中争いが生じている。というのも、 …

「四煩悩を断つ」(「断除四煩悩」翻訳文)―26

精進は心で 当然の事だが、仏教の修行は、必ず仏間において礼拝したり、 念仏したりするべきだ、ということはない。 仏教における精進とは、24時間、己の起心動念(心の動き)に 注意を払い、心をして、苦痛や煩悩にはまりこまないようにし、 (二元的な)対…

是誰庵のひとやすみ~51>台湾人の四国遍路

先日、台湾の知人、といっても2015年の年末に、クアラルンプール 発、台北行きの飛行機で、座席が隣同士になっただけの、一見の、 私と同じ60すぎのおばあさんだが、彼女から、8日間の四国遍路を 無事済ませた、お礼のメールが届いた。 四国遍路をしたいとい…

「四煩悩を断つ」(「断除四煩悩」翻訳文)―25

2、精進 無常を念じる事、放逸たるなかれーー 命は無常であるから、時間をしっかりと掌握する必要がある。 印光大師を例にとると、彼の家は非常に簡素であった; 電灯1個、机1張、何冊かの仏典、簡素なベッドとカチカチの 煎餅布団、これ以外何もない。 …

「四煩悩を断つ」(「断除四煩悩」翻訳文)―23

二、正しい心性の確立 堅持すべき心性 1.信 現在を掌握できなければ、永遠もないーー 仏法に対して、深く確信する事。 あなたはこの世界が無常であり、意のままにならないもの (苦)である事を、深く理解する必要がある。ここはシャバ 世界であり、耳にこ…

「四煩悩を断つ」(「断除四煩悩」翻訳文)―22

細やかに観照し、如如に不動たれ 皆さんに覚えておいてほしい事: どのような噂話、人に関する是やら非やらを聞いても、 まずは冷静になって、事の次第をはっきりさせる事。 七面鳥みたいに、プープーコッコと、四方へ噂話を広め ないで、まずは、自分の口を…