3、慙愧の心
幸福とは智慧のことーー
心に慙愧を保つべき。
慙愧の心とは、善なる心である。
「慙」とは、己に対して申し訳ないと思う気持ち、
「愧」とは他人に対して、申し訳けないと思う気持ち。
我々の心の中は、一日中争いが生じている。というのも、
我々は忍耐や屈辱に耐えられないからである。我々は、
常に自分が忍耐を強いられ、屈辱を受けていると思い、
自分が他人にかけている迷惑には、無頓着なのである。
あなたが仏法を学ぼうが学ぶまいが、日々を楽しく、
幸福に過ごしたいと思うならば、必ず備えておかねば
ならない心得がある。
それは「幸福とは智慧」である事を知っている心である。
智慧ある人は幸福になる可能性があるが、智慧のない人は、
自分の富・財産が国家よりも多くても、またたとえ世界中の
富があなたのものであったとしても、何の役にも
立たないのである。(続く)
(台湾高雄文殊講堂 慧律法師著
翻訳文責 Pañña-adhika sayalay)