先日、温水プールに行った時、こんな事がありました。
私には息子が二人、孫が一人います。
主婦が何人か集まって嫁の話になり、私は「おとなしい息子に、嫁が来てくれただけでありがたいので、もし欠点があるとしても、見ないようにしている」と言いました。
そこへ、一人息子に夭逝された主婦が来て「お嫁さんを貰うと色々と、嫁姑問題で大変だから、ウチは息子が夭逝してよかったわ」と言いました。
この人、一種のつよがりでこう言ったのでしょう。
でも、なんだか変ですよね。
まず先に、私は、人の幸せを素直に祝福してあげられる人になりたい。
そう思いませんか?
子供がいて、結婚して、孫が出来た。普通に考えて、おめでたい事です。
こういう時は、四の五の言わずに、まず、相手への祝福です。
子供がいるからといって幸せとは限らない、結婚したからといって幸せとは限らない・・・、っていうのは哲学的な真理ではありますが、あの場面では、そこは胸にしまっておくべきだったでしょうね。
私は昔、瞑想センターで 10日間 の瞑想合宿に参加した時、先生がこういいました「瞑想の上手な人に嫉妬してはいけない。瞑想の上手な人がいたら<〇〇さん、頑張って。悟りを開いたら、後ろを振り返って私を助けてくださいね>とお願いしておきなさい」と。
それから以降、私は、私より優れている人(金銭的、学歴、知識などすべてに)に対する嫉妬心がきれいさっぱりなくなってしまいました。
嫉妬しない心は、誠に爽やかで、楽しいものです。
子供に夭逝された主婦の、くやしい気持ちも分からなくはありませんが、やはり嫉妬心は、自分も他人も傷つけるのだという事を、肝に銘じておいた方いいと思います。
追補:誤解のないように申し添えますが、私は結婚・出産・家庭至上主義者ではありません。結婚したらしたで苦労も多く、子を産んでも苦労が絶えない。こういう事(俗世の雑事)に巻き込まれずに、一生修行が出来ればいいのにとも思い、子供が大きくなった今、出家の準備をしているくらいですから(笑)。