Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵仏教談義~13>前世の記憶ー3

私は日本生まれの台湾人で、小・中学校は、インターナショナルスクールでした(所謂、華僑学校)。

で、この学校は当時、一たび学校の門をくぐったら、日本語はNG、授業は北京語で、というシステムでした。そのため、小さな子供にも分かっても分からなくても、グイグイ、北京語で授業しました。

私が小学三年生の時、地理の授業で、先生が黒板に大きく中国の地図を描き、その下方に東南アジア各国の地形を書き込みながら<これは越南><これは柬甫塞><これは泰国>と説明していき、最後に<これが緬甸>と言った時、黒板がピカッと光ったのですね。

私は「ああ、私は大きくなったら(何か必要があって)緬甸に行く(事になるんだなぁ)」と思っていました(当時、黒板が光ったのを児童全員が見たのかと思っていましたので、誰にも言いませんでした。ま、そんなことないですね~笑)。

またその頃、先生が中国雲南省西双版納タイ族自治州の地図を配ってくれました。私はなぜか、そこに書かれた二つの川の名前と一つの地名ー怒江、瀾滄江、モンハイ村が気になって仕方ありませんでした。

所が後年、この三か所は、私と深い縁があることが判明したのです。

私は2002年、52、3歳の時、パオ・セヤドーに勧められて、緬甸のモーラミャインにあるパオ森林寺院で修行する事になりました(二年間ここで修行し、一時出家でsayalayにもなりました)。

モーラミャインは、サルウィン河の河口に開けた緬甸第二の都市ですが、実はこのサルウィン河、その上流、中国の領土内では、怒江と呼ばれているのです。

私は、人生の後半期に、怒江の下流の緬甸の都市モーラミャインと縁ができる事を潜在意識下で、自覚していたのだと思います。

また、去年の10月ごろネットサーフィンをしていて、中国雲南省西双版納にパオ分院が開山されたことを知り、クリックしてみたら、なんとそこに、瀾滄江の東岸にパオ瞑想センターが、モンハイ村に、パオの分院である法住禅林がマヒンダ比丘の尽力で、2013年に無事開山に至ったと書かれてありました(マヒンダ比丘はモーラミャインでご一緒した事があります)。

こうして、怒江、瀾滄江、モンハイ村は、私の中で<パオ森林寺院ゆかりの地>として聖なる三角形を形成し、一件落着したのでした。

純粋な子供の心に湧く直感、夢おろそかにしてはいけない、と強く思うこの頃です。

追伸:2014年末、パオのヤンゴン分院にいた時、通訳のウ・コイダ比丘が「中国雲南省西双版納(シーサンパンナ)は、以前は緬甸のもので、緬甸が中国にプレゼントしたもの」と言っていました。清朝時代に中国と緬甸が戦争をした事があり、その時、緬甸側が清朝側に、西双版納を献上したものと思います。ですから、私の「大きくなったら緬甸に行くんだ!」という直感には「雲南省の西双版納に行く!」も含まれる訳です。

子供の時から西双版納が好きだった自分の志向が、ようやく理解できるようになってきました。今年、西双版納のパオ中国分院に行く計画を立てています。

(次回は、私の神秘体験、です)