一日の内に何度も生起する有と生~~
ここでは、更に詳しく、有と生について解説する。
有と生は、死亡することや、お棺に入るなどということを
言っているのではなく、有と生は、一日の内に何度も、
出現しているのである。
例えば、我々が口の中に食べ物を入れて咀嚼する時、
それをまだ呑み込んでいない、短い時間の間に、もう何度もの
有と生が生起している。仮に、食べ物を飲み込むのに、
二分または一分の間咀嚼しているとして、この60秒の間に、
あなた方の頭の中は、美味しい、不味いという感覚に従って、
色々な妄想が反復しているはずであり、または美味しさに
耽溺して、幻想の中の住人になっているかもしれない。
たったの、この短い時間の間に、食べ物を飲み込んで、
次のご馳走を口に入れるその前に、「我」「我所有」が
生起する可能性が、ある。
食事を終える前に、已に数えきれないほどの有と生が
生起している。もし、あなたが、非常に空想好きで、
感受しやすく、外縁が雑である時、未だ一食の食事が
終わっていない前に、非常に多くの有と生が生起
している可能性があるのである。
(つづく)
(台湾香光尼僧集団翻訳グループ~タイ語→中国語
原題「生活中的縁起」中国語→日本語 Pañña-adhika sayalay)