☆「掌中の葉」(翻訳文)1-8
第一章 定
定の基礎
住戒有慧人、修習心与慧、
有勤智比丘、彼当解此結。
《清浄道論、第一章・第一段》
今、我々は、一本の正道の上を、歩き始めようとしているーーそれは、心内の静けさと安らぎの道であり、すなわち、一般的に言われている所の「定」である。
仏法の修行とその学習において、我々はこれを、「心清浄」の道である、と言う。
この道は、ただ「戒に住む」または「戒に足場を置く」人間だけが、歩むことができる。
どうしてか?
というのは、戒に足場を置く人間だけが、心に愧なく、いられるからである。
ただ、清らかで愧のない心を有する人間だけが、順調に定力を育成することが、できるのである。
故に、我々がもし、真剣に定力を育成したいと思うのであれば、己自身の戒行を、強固に打ち固めなければならない。
では「戒」とは何か?
簡単に言えば以下のようになる:
不作諸悪、実践善行、
清浄自心、是諸仏教。
《法句経・第183偈》
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(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-9につづく)
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>